"Seed of pear" is short mysterious story.

あまり紹介してもいけないような気が・・・

【Zhener】今回紹介するのは"Seed of Pear/ZhongLi(種梨)"。道士が梨を食べるお話です。あ、これ『聊斎志異』からね。


【Mermaid】あまり紹介してもいけないような気はするのですが・・・”不思議な話”ということでしょうか?


梨を食べたい道士

【Zhener】ある市場で梨が売られていた。まあ売りものなので甘い香りがしてとてもおいしそう。で、ここにやってきた道士(服装・ボロボロ)が売り子に「一つ譲ってくれ」と図々しくも尋ねてみた。


【Mermaid】一応、この梨は売り物ですよね?流石に断られるのでは・・・。


【Zhener】当然その答えは「売り物だから欲しけりゃ買え」と。道士は持ち合わせがない、だから譲ってほしいと言う。そりゃダメだわな。


【Mermaid】何と言えばいいのかわかりません。流石に売り子さんだって生活はあるでしょうし・・・。


捨てる神あれば・・・

【Zhener】その光景を見ていられなかったのか、客の一人が小さな梨を買い、道士に与えた。道士は一応、おいしそうに食べた。その梨の種をそこら辺に植えたのだ。すると!


【Mermaid】まさか、梨の木が生えてきたとか言うんですか?


【Zhener】左様。梨の木がにょきにょき生えてきて、あろうことか花が咲き実までなってしまった。


【Mermaid】あらららら。それじゃあ売り子さん、商売にならないのでは・・・。


【Zhener】えぇ。道士は市場に来た人にその梨をそっくり与えてしまいました。しかしその後に残った物は・・・。


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