Today is half year that we have restarted.
【Bainiang】世界的に10月になりましたね。コロナがあろうとなかろうと、時間は確実に過ぎていく。
【Zhener】ええ、姐姐。このブログもリスタートから半年たったのよ。で、本日は何をするんですか?
【Bainiang】今回紹介するお話は聊斎先生の"尸変(moving dead body)"です。半年経過記念のお話かどうかはわかりませんが・・・。
【Zhener】・・・まぁ、いいんじゃない?
Terrible! It's moving dead body!!
【Bainiang】山東省陽信県にいるある老人が街道筋に宿泊施設を経営していました。ある夕方、そこに四人連れのお客が宿泊を希望したが、あいにく満室。ただお客さんがどうしてもと言ってきかないため、断るだろうと考えてある部屋を紹介しました。彼の息子のお嫁さんがちょうど亡くなったばかりで、遺体を置いている部屋だったら・・・と言ったのです。
【Zhener】当然、彼らは泊ったんでしょ?
【Bainiang】えぇ。お客さんたちは大変疲れていたので一人を除いてすぐに寝入ってしまいました。その一人は恐ろしい体験することになります。
【Zhener】その嫁が生き返った、とか?
【Bainiang】真児、言ってはいけませんよ?そのお嫁さんがむっくり起き上がって寝入っているお客さん達に息を吹きかけていくのです。その一人は生きた心地がしなかった。
【Zhener】大体どうなったか想像がつきますが、一般人ならびっくりするでしょうな。
【Bainiang】お嫁さんは再び戻って横になりました。しかし彼は怖くてズボンを穿いて逃げ出した。お嫁さんは外に追いかけてきたのですが。助けを呼ぶも夜なので誰も出てこない。寺院まで逃げたが、門を開けてくれない。そうこうしているうちに追いつかれてしまったのです。
【Zhener】うわぁ、万事休すだな。
The tree of Populus tremula
【Bainiang】彼の近くには割としっかりした箱柳Populus tremulaの木がありました。彼はその木の裏に隠れた。いや、お嫁さんは分かっているから木の裏に回った。その木を盾にして逃げ続けるのです。
【Zhener】あはは、所詮は意志のない化物だわ。
【Bainiang】業を煮やしたお嫁さんは両手を伸ばして彼を箱柳越しに捕まえようとした!彼はびっくりしてその場に倒れ失神してしまいました。
【Zhener】あれ?ということは彼は捕まらなかったの?
【Bainiang】えぇ。運よく倒れたおかげで掴まれずにすんだのです。お嫁さんはしっかりと木の幹を掴んだまま動かなくなってしまいました。どのくらいしっかり掴んでいたかというと、幹に鑿でえぐったような指の跡がしっかり残ったくらいに。
【Zhener】・・・なかなか凄いですな。