In East Asia, Sea Palace is so luxurious.
【Mermaid】今回紹介するのは東洋の水中世界のお話ですか。私の出る幕はあるのですか?
【Zhener】多分。Qu You(瞿佑)の"The report that the schoolar was invited Sea Palace's ceremony."(「水宮慶会録」)を紹介するからね。人魚ちゃんも龍宮城は何度か行ったことがあるでしょ?
【Mermaid】えぇ一応。東洋の水中王国は豊かですからね・・・。
【Zhener】今回はその龍宮城に招かれた男が主役の短編小説です。
The protagonist is a schoolar in Guangdong.
【Mermaid】それでは真児さん、よろしくお願いします。
【Zhener】Chaozhou/Guangdong(潮州/広東)に余善文という書生が住んでいた。元末の至正四年(1344)のある日、彼のところに豪華な衣裳を着た二人組がやってくる。「広李王(SouthSea DragonLord/南海龍王)奉邀(お迎え)」という彼らは驚く善文を大きな船に乗せてあっという間に宮殿に連れて行った。
【Mermaid】広東・・・ということは当時としてはかなり遠方ですね。南海龍王の招待とは言え。
【Zhener】到着した善文は広李王に大層歓迎された。何故自分が招かれたのか尋ねた。新宮殿の棟上げ式に祝詞が必要で、それを美文家の善文に書いてもらいたいらしい。
【Mermaid】おぉ、それは凄いじゃないですか。
【Zhener】それならばと彼は祝詞をすらすらと書いた。そしてそれは広李王に大変喜ばれた。善文はまた後日の落成式にも招待されることになった。
【Mermaid】龍宮城の式典は大変に力が入っていると欧州や南北アメリカ大陸の人魚たちにも伝わっています。それに呼ばれるとは善文も名誉なことですね。
【Zhener】そう。ただ善文は当時の中国で役人やってるわけではなかったので白衣(一応の礼服)で出席した。彼を見た広淵王(EastSea DragonLord/東海龍王)の家臣が「彼白衣而末坐者、為何人斯、乃敢於此唐突也」と訝しがった。もっとも彼は広李王の説明を聞いて納得したようですが。
【Mermaid】彼はバツが悪かったみたいですね。
【Zhener】そして善文は落成式でも見事な詩を披露して大変喜ばれたのでした。もう少し続きがあるんだけど、今回はここまで。
This is so elegant, but isn't impressive.
【Mermaid】よく言えば今回は全体に穏やかな内容でしたね、"The Banquet Party thatis hosted by DragonKing in Wujiang."と比較すると。
【Zhener】悪く言えば余り印象に残らない。好みは分かれるけどアレと比較すると印象は薄いよね。灰汁の強い登場人物はそれだけで得だな。
【Mermaid】確かにそれもそうですね。でもこういう話もたまにはいいですね。