This technique is very useful one, because top class Judo-players usually use it also.
【Zhener】今回の技紹介は・・・内股か。基本的な技が続くんだけどいいの、クラリ?
【Clarimonde】別に構いませんよ。私は割と単純・・・じゃなかった、基本的な技しか身についてませんから(苦笑)。難しい技は他の方が教えてくれるみたいですし・・・。
【Zhener】それもそうやね、アイツにも出番を与えてやらんと。まだその時は先みたいだけど・・・。でも上達した連中でも使うんだろコレ?
【Clarimonde】その時々で最適な技を繰り出すものですからね、格闘・戦闘ってのは。だから比較的簡単な技が使われるのでしょうねえ。
【Zhener】まぁそんな便利な技なら当然の如く相手も使ってくるけどな(笑)。じゃそろそろ紹介をお願いしようかな。
Basic action of Uchimata 1st
【Clarimonde】まずは普通に組んだ(オーソドックスな右構え同士)場合から。足捌きを駆使して相手を前方向に移動させます(崩し)。前進させたら両手(引手・釣り手)ともに上に引っ張り上げます。
【Zhener】懐に潜り込みたいみたいね。
【Clarimonde】まあ、そんな感じかな。そして左足を軸に大体反転する(作り)。その際に得た勢いを利用して、右足を相手の内股に差し込み下から上に跳ね上げる!
【Zhener】股の間に差し込むから”内股”なのね。
【Clarimonde】あともう少しあります。うまく行って相手がバランスを大きく崩したら今度は上半身の出番です。引手を横に釣り手を上方向に引っ張る(掛け)。これで内股は完成、相手さんは投げられます。
【Zhener】単純って割には文章にすると結構手間があるのね。
【Clarimonde】それと補足を。内股を跳ね上げるときですが、これは相手が前進し前足に重心が乗りかつ完全に接地する前。その時じゃないと上手くはいかないでしょうね。
Basic action of Uchimata 2nd
【Zhener】基本技とはいえなかなか奥が深いな・・・アタシらのBaishi-Taijiquan並みだな。ところで2ndとは?
【Clarimonde】最近でもないんだけど・・・オーソドックス(右利き)とサウスポー(左利き)との対戦(ケンカ四つ)の場合です。基本的な動き方は全く変わらない。相手を前に崩して身体を反転させ内股に利き足を挿し込んで跳ね上げ両手で引く。ただ・・・
【Zhener】ただ?何があるの?
【Clarimonde】双方にとって跳ね上げるべき足が相四つと比較して遠い。なので勝手が違うのです。慣れていないと難しい・・・というより、何やっていいかわからないでしょうね。
【Zhener】どんな競技でもサウスポーの方が有利だけど、Judoもそうなのね・・・。
【Clarimonde】サウスポーは希少価値ですから。また当然といえばそれまでなんですが、オーソドックスはサウスポーとの稽古量がどうしても少ない。しかしサウスポーはオーソドックスとのそれがそれなりにはある。
【Zhener】でもまあアタシとしてはケンカ四つからの展開の方が興味深いかな。姐々姐々や師母にも「しっかり習ってこい」って言われてますから。
【Clarimonde】確かにあそこからの展開は重要ですね、Taijiquanにとっても。お次はやってはいけないことです。
Those are forbidden actions
【Zhener】やってはいけないことも幾つかあるのね。
【Clarimonde】とりあえずは二つ。まずは股間を蹴り上げること。あくまで相手さんの重心のかかった足の太腿を内側から跳ね上げる技ですから。
【Zhener】男相手ならわかるけど、女子でもダメ(笑)?
【Clarimonde】痛さはともかく気分がイヤかな(苦笑)。それにtesticlesを蹴り上げたら(それ自体では)相手が投げられないですし・・・。
【Zhener】姐々は変化技があるんだけどね(笑)。そろそろ話を元に戻そう、ゴメンクラリ!
【Clarimonde】次は技に入る際に、頭を下方向に突っ込まないこと。投げられる相手が頭から落ちますから。
【Zhener】確かJudoは頭や首から落ちる技はかけちゃいけないんですよね?
【Clarimonde】Certainly. これも反則です。
The reason that Uchimata is very useful technique is so speedful.
【Zhener】さてこの内股、割と初歩的な技術だけど五輪・世界選手権上位入賞者クラスですら普通に使っている。アタシ的には難儀な技を披露してほしいんだけど・・・。
【Clarimonde】煮詰まってくると単純な技の方が効果的なのかもしれません。世界レベルの上級者ならそういう技であっても錬度が相当高いですし。内股に関して言えば、この技は慣れてくると素早く掛けられるという利点があるのですね。
【Zhener】結構動作は細かいのに?
【Clarimonde】慣れてくれば、ですよ。相手の動きに乗る上、足の外側よりも内側の方が近いですし。
【Zhener】そう言えば・・・!
How to use Uchimata, in the Self-Defense case
【Clarimonde】既述の通り股間を蹴り上げるのは反則です。しかしSelf-Defenseであるなら使ってもいい。むしろどんどん使うべき(笑)。
【Zhener】確かにね。でもtesticlesって簡単には潰れてくれないよ。それに蹴るのに使うのが太腿だしね・・・。
【Clarimonde】白娘が使ってるのを見たことがありますが、蹴り上げるのは数瞬の時間を稼ぐため。その時間を使って太腿に相手を乗せ、利き足を上げて相手を投げる。巻き込みや跳ね上げにして最後には自分も同体で跳ぶ。上手く行けば二人分の体重で背中から落ちるでしょう。
【Zhener】考えただけできつそうだな。姐々ならさらにいろいろやりそうなんだけど・・・。
【Clarimonde】ふふふ、あなたのお姉さんは別格ですからね(微笑)。