于七之乱の出来事
【Zhener】今回はXiaoqingが物語を紹介してくれるのか。それじゃ頑張って。
【Xiaoqing】う~ん・・・俺が紹介するのはReverion of Yu Qi(于七之乱, 1648~62)の出来事。Lee Hualong(李化龍)という人が、夜の闇に紛れて非難した山から村の様子を伺いに戻ってきた。彼は運悪く、清の兵隊(八旗or緑営)に出くわした。斬られてはかなわないので李は近くの死体の山に紛れて死んだふりをしてやり過ごそうとした。
【Zhener】その李さん、なかなか豪胆じゃないですか。人間は死んだふりはしても死体の中に入ろうとは思わんよ。
【Xiaoqing】その目論見はまあ良くて、兵隊は彼に気付かなかった。用心のため死体のふりを続けていると、何故か死体が次々と立ち上がってこう言った。 "野狗子来,奈何"
【Zhener】死体が立ち上がってしゃべる?ってことは、生き返ったの?
【Xiaoqing】それはどうだろう?すぐにそいつらは倒れてしまった(元通り)。すると何かがやってくる。そいつは顔が獣、身体は人間(みたい)の化け物。しかも死体に近づいては片端からその脳を喰っている。こんなんが来たら、そりゃ流石にビビるわな。
Yegou VS Lee Hualong
【Zhener】私らみたいに化物に慣れているんならともかく、そうじゃない一般人はビビるだろうな。で、どうなったの?
【Xiaoqing】李にできることはほとんどないから、死んだふりをしてやり過ごそうとした。が、化物は彼の脳も喰おうとした。
【Zhener】あちゃー、万事休すか。でもこの話が一般に伝わってるのはどうして?
【Xiaoqing】ん?李のそばには茶碗程度の大きさの石ころがあった。彼はそれを掴んで握って化物を殴りつけた。石は口に当たって、化物は悲鳴(梟のような)をあげて逃げてしまった。奴の物だろう、四寸くらいの長さの歯(というより牙)があった。
仙人志望初心者にはいい練習台
【Zhener】なんだ、この化物結構弱いじゃん?
【Xiaoqing】あのな妹さんよ、あんた確か仙人志望者だろ?あんただってこいつらと闘ってるはずだぜ?割と危険が少ないから初心者のトレーニングには最適って。俺も青児をこいつらと闘わせてるから。
【Zhener】そう言えば私や人魚ちゃんも姐姐にこんなのと闘わさせられたような気がするなぁ・・・。
【Xiaoqing】仙人が管理していた奴の一匹が于七之乱があった頃の山東省に逃げ出したんだ。その出来事を収集したPu Songlingが"LiaoZhai"に残した。だからこの化物はここでしか見ることができないんだ。
【Zhener】なるほどねぇ。だからあまりこの手合いを見ないのか。
【Xiaoqing】まぁ中国系以外は"LiaoZhai"も読まないからな。ついでに言えば他のものも。だからコンテンツ産業で負け続けるんだろうがな(俺は知らんけど)。