Ryoi Asai is early novelist? in Japland

He is a writer in pre-modern age.

【Mermaid】この記事では倭国近世初期の小説家、浅井了意(Ryoi Asai,?-1691)を取り上げます。彼は小説家というよりは”翻案作家”なのでしょうが。


【Zhener】私たちは倭国の物書きはあまり取り上げなかったのですが、必要が出てきたのでとりあえず彼について語ります。


【Mermaid】今後の伏線ということですね。わかりました、どうぞ。


【Zhener】まずこの浅井了意、本業は僧侶です。まだ倭国では原稿料や印税なんてないですからねえ。ないわけでもなかったろうが、まさに”雀の涙”ってやつで。


【Mermaid】今でもそれらのみで生計を立てられる物書きは少数ですよ。


【Zhener】それもこれも、世間の連中がリテラシー低いからなあ。でもこの浅井了意は、そのリテラシーの低い世間ゆえに名前が残った。


【Mermaid】大して有名でもないですがね。


Adaptational Novel

【Zhener】彼の主著は『伽婢子』(1666)という翻案小説集だ。『剪灯新話』(瞿佑)や『剪灯余話』(李昌祺)が多いのかな。これも今後の伏線ね。


【Mermaid】ところで、妹さんは翻案小説をあまり評価していないようですが?


【Zhener】そりゃそうだよ。まずは翻案小説なんてものはオリジナルが書けない物書きが書く代物だろ?


【Mermaid】確かにそう言われたらそうですね。


【Zhener】まあ私は倭人が嫌いだからというのもある。海外の小説を舞台と人物の名前さえ変えれば名作って、何なんだ?


The thing that cannot imitate

【Mermaid】確かにそうですね。実際に読んでみると、舞台と人名以外はほぼそっくり。妹さんに「才能がない」と言われても私は納得できます。いくら模倣しても全く同じになる事は普通ないですから。


【Zhener】物書きは知識(経験・技術なども含む)や人格が異なる。だから模倣しようとしてもその部分がにじみ出てしまうのだ。だからほぼそのまんまになってしまうというのは、書き手に能力も魅力もなかったからだろう。倭文の研究者どももアホならアホらしく”愚直”であって欲しいわね(笑)。


【Mermaid】妹さん、またそんなことを言う。その意味で了意は馮夢龍や聊斎先生とは比較にならない。


【Zhener】勿論ただ変わればいいってもんじゃないけどね。変に手を入れておそろしくダメなものになってしまった好例も当然ありますから。当然これも伏線なんで、まだ言えないけど。


【Mermaid】・・・好ましくない人格の持ち主にはまともな仕事はできないですからね・・・。


【Zhener】でもまあ今の倭国だったら「剽窃」と言われてボロカス叩かれたでしょうな。あいつら物事の本質を見抜けないから。


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