"Tale of Peony Lantern" is famous horror tale, but many people doesn't know this content.

This story is one of the most famous mysterious one.

【Zhener】今回は『牡丹灯記』を紹介します。著者はQu You(瞿佑)作品集「剪灯新話」で最も有名な短編小説で、事実上彼の代表作です。


【Clarimonde】真児、質問があります。中国文学の話題で私が何故よばれたのですか?


【Zhener】ん?アタシとクラリが適任だからだよ。


物語の大雑把な粗筋the rough plot of this tale

【Zhener】これ自体は有名な話なのだが、みんなちゃんと読んだことはないのよね。なのでここでは粗筋を紹介する。


【Clarimonde】そういうお話はよくあります。よろしくお願いします。


【Zhener】美女にお願いされたのでおばさん頑張るよ(笑)。方国珍(1319-1374)が猛威を振るっていたころのNinbo(寧波)。この都市では毎年正月の十五日の夜から燈篭祭を行っていた。至正庚子の年(1360)のその祭りからこの物語は始まる。妻に先立たれたばかりのQiao(喬)が十七、八歳くらいの美少女と出会ってしまった。クリムゾンのスカートと翡翠色のジャケットで決めた彼女の名前はHu Liqing(符麗卿)。Peonyの花が描かれたLanternを持った女中を連れていた。お互いに何かを感じたのか、彼は彼女の手を取った。そして二人は恋人同士になる。その後麗卿は女中のJinlian(金蓮)を連れて夕方やって来て(お楽しみの後)明け方帰っていく。



【Clarimonde】ただ漠然と知っている人はこんな詳細な事柄わからなかったでしょうね。私も知らなかったですから。


【Zhener】しかし、それでは面白くない。喬の隣家の老人(多分爺)が不審に思って(壁に穴をあけて)覗いてみたら、何と化粧をした骸骨が座っている!そう、符麗卿は死霊だった!!喬も確かめるため彼女が棲む(らしい)Yue-Hu(月湖)近辺を歩き回って、それが真実だと知ることになる。これが前半。



【Clarimonde】まあこの辺は私も知っています。


【Zhener】恐怖に怯えきった喬に、老人はある民間の法術使いに会うことをすすめる。その魏法師は彼に死霊を避ける符を二枚渡した上「二度とHuxinsu(湖心寺、麗卿の棺桶がある)に近寄ってはならない」と警告する。喬は言われたとおりにしたため、麗卿主従はその夜からやってこなくなった。しかし・・・これが中盤。


【Clarimonde】まあ大体想像は尽きますね。え、中盤?ということは後半もあるのですか?


【Zhener】残る後半は事件の顛末。つまりは怪談と凶宅(妖怪調伏)譚ということになる。


倭国における展開
正直、あまり良かったとは言えない

【Clarimonde】なるほど。で、倭国における展開は?


【Zhener】まずRyoi Asai(浅井了意)『伽婢子』で翻案している。内容は・・・ほぼ同じ。舞台を京都の京極五条や教王護国寺に変えたくらいか。


【Clarimonde】ほぼ、ということはまだ何かあるのですか?


【Zhener】うん、ある。後半をほとんどカットした。


【Clarimonde】ということは、凶宅譚は薄れたということですね。


【Zhener】一般に「牡丹灯記(灯篭)」として知られているのは三遊亭円朝なのだが、これは完全に凶宅譚がなくなった上に元々の主人公カップルは脇役になってしまった。


【Clarimonde】確か、使用人が主人の仇討をする話でしたよね?


【Zhener】そう。全く関係のない話との抱き合わせなのよ。なのでアレを「怪談」とは呼べない。単刀直入に言うと円朝は「牡丹灯記(灯篭)」の名前を盗みたかったのだろう。しかも笑えることにこのことをほとんどの奴が知らない。読む限りでは「薄気味の悪い女幽霊」でさえあれば、後は何でもよかったんだろう。ああ腹立つ。


【Clarimonde】こんなことを言うのも何ですが、受容されればそれでいいわけじゃないんですね。


【Zhener】まぁね。あの話の根幹テーマは怪談というよりは「■■■■」なんだけど、それも全くくみ取られることはなかった。また悪いことに、研究・評論のレベルが高くなかった(というより低かった)ことにより後世翻案されればされるほどおかしくなっていったのよ。


中国における展開

【Clarimonde】私は複雑です。「売れた」ということはそれなりに重要ですが、「どう売れた」はもっと重要。一方で中国では?


【Zhener】発禁されたこともあり、『牡丹灯記』そのものは大して知られてない。倭国の人情噺の方を思い浮かべる場合もある。しかし、変化の仕方は倭国と随分変わっていた。


【Clarimonde】まず、あなたたち姐妹がそうですよね?


【Zhener】まあね、源流の一つですから。他には『聊斎志異』かな。


【Clarimonde】でも『"Nie Xiaoqian(聶小倩)"』はあまりよくないと言ってませんでした?


【Zhener】『聊斎志異』は『聶小倩』だけじゃない。他にも面白くて魅力的な女性幽霊が沢山出てくるよ、例えば『"LianXiang(蓮香)"』。倭国との最大の違いは「女性の魅力」。面白い登場人物が暴れていき、それが物語になっていく中国文学と、物語のために登場人物がいる倭国文学。優劣巧拙であるなら、そしてそれが登場人物なら、前者の勝利やろねえ。そうそう、『聊斎』とはちゃうけど教えとく。この作品の後半部分の喬の台詞で任ちゃんのことが言及されとるよ。内容全然間違ってるけど。


【Clarimonde】世界には私たちのライバルが沢山います・・・。


【Zhener】クラリは心配いらないでしょ?あなたほど揉み甲斐のある●●●●を持ってる奴はそういないから。


【Clarimonde】・・・タダで揉ませてはあげないよ。


it accepted like this in English Area.
Zhener rages for it.

【Zhener】時にクラリ、この画像を見てくれる?割と最近の牡丹灯記の英語版Wikipediaなんだけど・・・


【Clarimonde】物凄く雑な書かれ方をしてますね。私の書かれ方も大概でしたが、それを上回る・・・いや下回るのか?


【Zhener】姐々や小青にも見せて意見を求めたけど、大体アタシと同じだったね。「牡丹灯記」(オリジナル)についてものの数行しかないのに、正しいことが何一つ書かれていない!


【Clarimonde】粗筋すら書かれていませんね。


【Zhener】「伽婢子(浅井了意)」の翻案については粗筋がある。しかし、これも雑で間違いだらけ。TokyoとKyotoの違いが分からんとか有りうるか(嘲笑)?多分書いたやつからすりゃ、どっちだってよかったんやろうね。


【Clarimonde】正しい地名がどこにも書かれていませんね・・・これ記述した方、倭国語も中国語もできないですよね?


【Zhener】資料検索能力も間違いなく低いよ。Wikipediaは原稿料出ないからご苦労ではあるけど(だからアタシは直す気はない)、これなら何も書かないほうがまだマシかなぁ・・・一体どんな奴が書いてるのか?院生ってことはないよね?学部生?もはやそれですらない?


【Clarimonde】欧米(AZ含む)ではアジア圏の文学は低く見られているんでしょうか?


【Zhener】Maybe. 東・南・西・東南のどの地域の文学でも論文は簡単に査読通るから、異常に雑なモンがまかり通っちゃうのよ。アタシについての記述も壮絶にアホだったし・・・物凄く腹が立つわね。


【Clarimonde】・・・けれど真児、あなたは正しい知識を持っている。あなたが欧州の言語で正しい訳を書いて売りに出せば、多少状況も変わるんじゃないかしら?


【Zhener】一応それをやろうと思っているよ。でもあいつらってケチそうだからなぁ、商売になるのかどうか・・・


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