"Nussknacker und Mausekönig" may be the introductory book of Hoffmann.

Merry Xmas!!

【Lindhorst】今日はXmas Eveですね。まぁ私も真児も基督教徒ではないのでそれほど関係もしませんが。


【Zhener】完全に商業化されたCoca Colaイベントだろ、あんなモン。サンタクロースはCokeのキャラだし。どっかの倭国製のビルがテロリストに占拠されねえかな。


【Lindhorst】またそんなことを。でもあの映画は面白かった。腰に消火用ホース巻いて屋上から飛び降りるのが。


【Zhener】普通ならアレがクライマックスだもんねえ・・・あれからまだ続くしさ。


1810年代のドイツ地域のクリスマス

【Lindhorst】さて今回私たちが紹介するのは"Nussknacker und Mausekönig"(1816, E.T.A Hoffmann). 当時の富裕層のファミリーの娘さんに起こった出来事です。一応子供向けに書かれています、Hoffmannらしくもなく。


【Zhener】でもこの時期ナポレオン戦争で欧州は大変だったんだよね?「こんなモン書いとる場合か」って批判されたらしいけど・・・。


【Lindhorst】ハハハハ、それもまたいい思い出ですよ。それでは始めましょう。

医事顧問官Stahlbaum家の長女Marieは毎年クリスマスを楽しみにしていた。上級裁判所顧問官にして手先のとても器用なDroßelmeierおじさん謹製の面白いプレゼントがあったからだ。彼のルックスもまた面白い。頭髪が不足していたのでガラス繊維製の白髪のカツラをかぶり、なぜか眼帯をしていた。


【Zhener】あぁ、それは倭国でいう”傾奇者”やね。Hoffmann作品には大体こういう人が出てくる、アンタみたいなのが。


プレゼントのくるみ割り人形

【Lindhorst】さて、その年のプレゼントは・・・Nussknacker!それも妙に不細工な騎兵の人形。くるみを割るのが仕事だが、なぜか歯が取れてしまった。


【Zhener】あらまぁ・・・。


【Lindhorst】Marie(七歳、兄がいる)はくるみ割り人形を介抱する。そしてその深夜から妙なことが始まった。兄妹の愛用のおもちゃ達が、なぜかやってきた大量のネズミどもと戦争しているのだ!余りに驚いてMarieは戸棚に倒れてガラスで怪我をしてしまう。


【Zhener】うわっ、痛そう・・・。でも普通驚くわな、ネズミどもがたくさんいるだけでも子供は嫌だろうし、それがドンパチやってたら。


【Lindhorst】Marieはそのことを両親に訴えるも相手にされない、当たり前だが。しかしDroßelmeierおじさんに話すと、彼はこんな御伽話をしてくれた。くるみ割り人形の顎を治しながら。


【Zhener】おぉ、修理してもらえたのかくるみ割り人形!これで一安心ですな。


Prinzessin Pirlipatと魔鼠Mausekönigs、そして時計技師

【Lindhorst】ある王国があってそこの王と王妃の間にPrinzessin Pirlipatという大変可愛い公主が生まれた。大変に可愛かったのでお城は幸せだった。王妃は(潰した豚から)ソーセージを作ろうと厨房で作業していたが、そこにお城に棲みついていたMausekönigsという雌鼠に「ソーセージの脂を分けてくれ」と頼まれた。突っぱねればよかったが「いいよ」と言ってしまい、ネズミどもに脂の大半を喰われてしまう。


【Zhener】まぁそうだろうな。


【Lindhorst】でイマイチなソーセージができてしまった。王は報復にネズミ駆除をはじめ、Mausekönigsの七匹の息子をはじめとする大多数のネズミの駆除に成功。しかしMausekönigsと少数のネズミは逃げ延びた。しばらくしてこのネズミはPrinzessin Pirlipatに呪いをかけ、あろうことか姫は異様な風体になってしまった。


【Zhener】当然このままにはできないよねぇ?


【Lindhorst】当然。占星術師や時計技師らが呪いを解く方法を探し、時計技師の甥にその能力があることがわかった。彼(甥)は見事にその偉業を成し遂げ、ついでに妨害にやってきたMausekönigsも踏み潰してしまった。しかし奴は事切れる前に甥に不細工になる呪いをかけ、甥はくるみ割り人形みたいになってしまった。彼は夜になるとやってくるMausekönigsが新たに産んだ牡ネズミ、頭が七つありしかもそれらに小さな冠が載っているネズミ王と戦争することになったのだ。なおPrinzessin Pirlipatは不細工になった甥を拒絶した。


【Zhener】まぁネズミだからあっという間に子ネズミを産むことは普通にあるんだろうな。


【Lindhorst】そしてその甥のくるみ割り人形は実はDroßelmeierおじさんの親戚だったりする・・・。取り敢えず、ここまでですね。


It may be the introductory book of Hoffmann.

【Zhener】あまり子供向けの本は書かなかった人だったけど、こういうのも書けるんですね。


【Lindhorst】まぁ後々の要素は幾つか入っているけどね。幻想・怪奇の世界ではありますよ、それも遠いところではなくごく身近に入り口があるような。


【Zhener】Droßelmeierおじさんだけど、アンタにどことなく被るよな。いや、ヅラじゃなくてね。


【Lindhorst】私の頭髪は自前ですよ?でも私と同様に物語を転がしているのは確かですね。このを皮切りにHoffmannの豊かな世界に入ってくれると私も又うれしいのですが。勿論この世界で終わりではなく、真児のお姐さんやクラリさんたちのところも訪れてもらいたいものです。


【Zhener】うぅむ・・・「アタシのところにも来てね!」と軽く言えないところが悔しい・・・。


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