Japland & almost Jap go straight forward Catastrophe.
Zhener laugh to look at it.
【Zhener】10年代には毎年のように自然災害が起こった倭国。20年代最初の今年も熊本県南部の球磨川でエライ洪水が起きたなあ。九州はどこでもそうだけどあそこでも焼酎製造が主要な産業で、それが洪水に飲まれてしまった。その上でCovid-19だからな。倭国ももうおしまいか・・・。
【BaiNiang】真児、確か倭国は国土の3/4が山地帯なのですよね？それなりに準備はしているのですか？
【Zhener】ん？あんまりしてないんじゃないの？堤防作りにせよ治水にせよ大規模土建屋が儲からないとあまりいい顔しないらしいし。これならErlang Shen's Mausoleum(二郎爺々の廟)でも建てた方が気分だけでもいいんじゃないの？
【BaiNiang】倭国の土地神さんたちは面子が立たないでしょうけどね・・・。
What god is Erlang Shen?
【Zhener】ん？いや姐々、大したことができない雑魚神の方が悪い。さて今回紹介する小説の重要要素である二郎爺々について。中国文化圏以外でもそれなりに知られるようになった殿下ですけど・・・アタシはどうもあの方は苦手だ。そういや、人魚ちゃんも相当にビビってたな。いや、結構気さくな方で実直な武神なんですけどね。
【Bainiang】私もお会いした最初の頃は殿下を怖がっていましたから。私達の出自をご存じだったので特に気にはされていなかったですけどね。よく誤解されている方が多いのですが、殿下は道教ではなく中国民間信仰の神様です。その専門は治水。殿下に関連する人物は李冰(Lee Bing), 李二郎(Lee Erlang), 趙昱(Zhao Yu)...お三方とも漢江の治水に尽力されたのです。
【Zhener】そこから拡大解釈が進んで超武神になったのかぁ、道理で滅茶苦茶強いわけだ。
【Bainiang】今回私たちが紹介する「勘皮靴単証二郎神」(Feng Menglong/馮夢龍)も人々による現在の殿下のイメージ形成に貢献しています。それでは真児、粗筋を紹介してください。
This tale's summary
Who is Yang Jian?
【Zhener】北宋最後の皇帝たる風流天子徽宗の治世。彼の妃の一人にHan Yuqiao(韓玉翹)という美少女がいた。彼女の年齢はここでは言えない（笑）。ただし徽宗の寵愛は安妃が独占していたので彼女は相手にしてもらえず一人悶々としていた。
【Bainiang】そうこうしてるうちに彼女は患ってしまいました。まだ若い（幼い？）のに可哀想に、ガリガリにやつれ細ってしまいます。
【Zhener】徽宗は芸術家としては間違いなく一流だが、率直なところ名君とは言えなかった。彼の治世で権勢をふるったVice Eunuchが多数いた。その一人がYang Jian(杨戬)。徽宗は”彼”に「韓夫人が寝込んでいるからあんたの自宅で療養させて」と頼み、”彼”もそれを快諾した。
【Bainiang】確か数か月後一旦は回復に向かうのですが、またぶり返すのですね。
Han Yuqiao visits to Erlangshen's Mausoleum.
【Zhener】そうです。それで杨戬夫人（！）が韓夫人に北極佑聖真君（≒二郎神）の廟が近いからお参りに行こう、と提案する。韓夫人も大いに乗り気で、実際に楽しかった。
【Bainiang】寺院や廟に参詣するのは古今東西を問わずレジャーなのですよね。
【Zhener】そりゃあ姐々は人気者だからさ、アタシと違って（苦笑）。でもまぁ妃とは言え美少女、つい出来心で二郎殿下の神像を見てしまう。当然と言ってしまえばそれまでなんですが、超イケメン。そして韓玉翹、この神像に懸想してしまう。まぁまだ幼いですからね・・・。
【Bainiang】余談ですが二郎殿下の実物はイケメンというよりは精悍な男前です。真に神通広大な治水神にして偉大な武神なのですから当然なのですが。
【Zhener】そして杨戬の屋敷に戻る韓夫人。その夜、何故か神像にそっくりのイケメンが彼女を訪れた！普通こんなところに男が現れるはずもないのでこれは本物に違いないと夫人は大興奮。彼女は嬉しさのあまり「もう宮中なんか戻りたくない」とまで言い出す始末。
【Bainiang】まぁ、まだ若いですからね。
【Zhener】一方で杨戬は韓夫人の様子に不審を抱く。状態は相当改善されたのに宮中に戻りたがらないのだから。実際こっそり調べると（彼女の部屋の窓の下に隠れて盗み聞きしていた）、部屋に誰か男がいる！だがどうやって？
【Bainiang】で、生け捕り計画を立てるのですよね。しかし敵もさるもの、メンバーの一人の王道士がDangong弾弓で射られてしまった。手強いですね（笑）。
【Zhener】姐々、それ言うのアタシの役目。この不法侵入する間男の正体は本当に二郎殿下なのか？それとも・・・取り敢えずここまで！
Large Effect for later Literature
【Bainiang】この作品自体はそれほど人口に膾炙しなかったのですが、影響は小さくなかったのです。真児、解説をどうぞ。
【Zhener】そうですねぇ・・・この作品に登場する某道士の名前が"Sun Shentong(孫神通)"。そして最重要人物が杨戬・・・ん？"(西遊記/Jorney to the West)"?
【Bainiang】作品成立は『西遊記』→『醒世恒言』→『封神演義』ですよ？あなたはあまり好んでいないから言いたくないのですが、『封神演義』に影響を与えたようです。ただ、『封神演義』はあまり教養の持ち主とは言い難い人物ないし集団によって書かれたので・・・。
【Zhener】アレも倭国でさらにおかしくなったからなぁ。なんだよ「Nataku/ナタク」って、倭国猿は中国語辞典読めねぇのか（嘲笑）？どれだけ銭を稼ごうが、所詮五流は五流なのよ!!
【Bainiang】しかし倭国の方は・・・『西遊記』も『三言二拍』もお読みにならない。とても面白いのに・・・私としては残念でなりません。
【Zhener】姐々はお淑やかだからいい様なモン。アタシとかXiaoqing(小青)とかみたいな血気盛んなのがいつ向かってくるかわかってんのかなアイツら？
